地域によっては真鯛より美味と言われるチヌですが、中には臭味が少しだけ強いと感じる人もいるかもしれません。
ですが、よく食べる側としては歯ごたえがあって非常に美味しい魚だと思います。
チヌは淡白で歯ごたえがあり、乗っ込みの産卵前は脂がのっているので基本的にはどう料理しても美味しく頂くことができます。
その中で、私はいつもサイズによって調理方法を分けているので、その料理をいくつか紹介していきます。
釣ってすぐにすること
まず釣り上げたチヌはしっかり血抜きをしましょう。
エラからナイフを刺して中骨を切断したら、エラを千切って引っ張ると内臓も付いてきます。
次に尻尾の方の中骨も切断して水に5~10分漬けておけば大丈夫です。
少し残酷ですが必ず生きている間に行わないと、上手く血が抜けない場合があります。
30センチ未満のチヌのおすすめ料理
釣り上げたチヌが30センチ未満の場合、三枚に卸すと身が大分少なくなってしまうのでそのままの状態で出来る煮付けか塩焼きにします。
どちらも鱗を取った後に切れ目を入れて味付けした後に調理するだけです。
30~50センチ未満のチヌのおすすめ料理
30~50センチ未満のチヌを釣り上げた場合、この時は三枚に卸しても十分な身が残るので料理の幅が広がります。
産卵前のチヌの場合はお刺身にして頂きましょう。
私はよくムニエルを作ることがあります。
作ったことが無い人でも調べてみると作り方は結構簡単なので、そこそこなサイズのチヌを釣り上げた場合はぜひ作ってみてください。
50センチ以上のチヌのおすすめ料理
そして釣ったチヌが50センチを超える大物だった場合は、もちろんまずお刺身にするのですが、産卵前と後では少し異なります。
産卵後のチヌは少し脂も落ちますし臭味が目立つこともあるので、ただのお刺身ではなく昆布〆にすることをお勧めします。
お刺身同様に切り身を作ったら一口大に切る前に昆布に挟んで冷蔵庫で寝かせるだけなので簡単です。
残った部分はあら汁がおすすめ
そしてぜひともやって頂きたいのはあら汁です。
お刺身を作ると魚の色々なところを無駄にしてしまうので、そういった捨ててしまう至る所も頂けるのがあら汁です。
頭は半分もしくは四等分に切断します。
意外と頭近くまで鱗が残っている場合があるのでしっかり落としておきましょう。
そして中骨や尻尾近く等を適当なサイズに切断したら汚れや血を軽く水洗いし、一度沸騰したお湯に1~2分だけさらしてすぐに取り出します。
この工程をしないと生臭さが際立つので必ず熱湯で少し洗いましょう。
別の新しいお湯にあらを入れてしばらく煮た後に、味噌等のお好みの味付けをすればチヌのあら汁が完成です。
50センチ台のチヌを釣り上げたら半身はお刺身や昆布〆、もう半身は塩焼きや煮付け、そして残りはあら汁にすれば、お酒の肴に〆のあら汁まで完成してしまうのです。