チヌ(クロダイ)は環境適応能力が非常に高く、そして警戒心の強い魚として知られています。
つまり、どこにでも住んでいるけど釣るのは少し難しいということです。
磯等の岩礁、防波堤、砂地、泥地にも生息し、河口付近の海水と淡水が混ざる汽水域にも生息していて更に淡水の川に登ることから、一部地域では川鯛(カワダイ)とも呼ばれています。
チヌの好物
チヌは甲殻類を食すことで有名で、貝やカニが大好物であり、それらを噛み砕けるだけの硬い口をしています。
またシャコやエビを食べることも多く、フカセ釣りではオキアミが一番無難な付け餌になっています。
海には存在しない餌も食べるチヌ
他にも練り餌や本来海には存在しないサナギ、スイカ等もチヌ釣りの餌として知られていて、特にチヌはとうもろこしが大好物だと言われています。
春から夏にかけてはチヌが産卵する、いわゆる乗っ込みと呼ばれるシーズンになり、乗っ込みシーズンは特にチヌの雑食性が目立ちます。
こういう季節にはチヌ釣りのため外道を寄せ付けないように、果物や貝、サナギ等のチヌ特有の餌を付けて釣りをする人が多いです。
また乗っ込みシーズンには浅瀬に来ることが多く、水深の深いところに生息する冬場とは対照的に積極的に捕食するようになり、コマセを撒いたら水面まで大型のチヌが来るなんていうことも稀にあります。