チニングが面白いのはやはり春~秋にかけての乗っ込みシーズンになります。
3月の下旬頃からは鮎が川に戻って登り始める時期でもあるので、小さい鮎を追いかけてシーバスと共にチヌまで汽水域、そして中には淡水の方にまで登るチヌもいます。
海水の方でも、イワシ等のベイトフィッシュがいる環境では、青物やシーバスに混じってチヌがいることもあり、チニングは意外とボトムだけではありません。
もちろんボトムを狙ってもチヌを狙うことができますし、ラバージグは年間通してチニングで王道と言えるルアーなので、乗っ込みシーズンであっても食いが悪いのならボトム狙いに切り替える必要があります。
ここで注意点ですが、一口に乗っ込みと言っても上記のように期間が長いです。
そんなチヌの習性を踏まえた上で、釣り方やポイントを替えていくとチニングでの釣果が上がると思うので、チヌについて追加で少し紹介するので参考にしてください。
チヌは春頃から産卵を開始しますが、それまでは水深の深いところに居たため一気に浅瀬まで上がると水圧差が激しいので、ゆっくり海面付近まで浮上してきます。
ちなみにチヌは海面付近で雌が卵を産み、海面で漂っている卵に対して雄が精子を掛けるという繁殖方法なので浅瀬まで上がってくるのです。
そしてこの産卵は夜中に行われるので、チニングではナイトでトップウォーターゲームが盛り上がっています。
では昼間はどうしているのか、それは海底にいます。
と言っても浅瀬なので水深が5メートル程のところだと思います。
したがってチニングのデイゲームはボトム狙いの方が良いということになります。
しかし夕方、いわゆる夕間詰めではチヌの活性が上がり、時に海面付近にまでやってきます。
それは産卵が夜中だから、夜中に向けて体力を付けようとしているからに他なりません。
つまり、夕間詰めこそ本当の乗っ込みと言えるのです。